ヤーチャイカX

虚構の世界を汗だくで踊る

マチネの終わりに

kindleで買って、夢中になって読んで、どうしてもリアル本がほしくなって、単行本でも購入しました。

装丁もステキだしね。

言葉が足りない感じですが、この小説を現役で読める時代に生まれてラッキー、と思ってしまった。

小説の力、とはこういうことですかね?

余韻がすごいのよ。読み終わってからも現実の世界に戻るのに時間を要するというか、小説の中での痛みとか焦燥感とか、小さな開放感やらが、ずっと身体の中にある、というか。

だから、わりと長い時間、胸がぎゅーっと苦しくなるよ、これは、なんていうか、辛いよ。

古典的な「誤解もの」とか「ちょっとした嘘もの」が物語の軸になるのって、読むのちょっと辛くない?

もう一度読んで、この記事も上書きすると思うけど、「過去の記憶は上書きできる」っていうのが一番印象に残っています。

もういちど、いただきます。

とりあえずごちそうさまでした。